私達が家に着いたのは、冬の暗がりが訪れようとしている夕方頃でした。
出かける前と何も変わらない家の中の様子が、私にとっては空々しいものにすら思えました。
今、リビングの中で向き合う由香里の体には、あの男の精が染み込んでいる…
夫婦が日常を暮らす家の中に、岩崎の証が妻のへの痕跡となって入り込んでいる…
私は嫉妬と恍惚が混じり合う背徳に苛まれながら、理想を叶えてくれた妻を引き寄せ、その体を強く抱き締めたのです。由香里を愛した他人の証を貪るかのように彼女の首筋に顔を埋め、鼻腔を漂う甘い香りに酔いしれながら唇を這わせました。
妻は夫の揺れ動く心を察していたのか、私を拒むことなく体から力を消し去ります。顔を合わせないように目を伏せることだけが、彼女の僅かな抵抗だったのです。
暗がりの中で見つめ続けた光景が、虐げられた情愛の中で蘇ります。
この肌を岩崎が愛したんだね…
この温もりに包まれながら、あの男が果てたんだね…
湧き立つ熱い想いが胸を締め付け、下腹部の茎は急き立てられるように脈を早めます。
私は、絡み合う愛しみの中で由香里の着衣の下へ手を入れ、一夜妻となった肌に残る面影を求めたのです。
昨日の夜、岩崎に体の全てを委ねながら、傍で見つめる夫の私に何を想ったんだろう…
他人の白濁液が注がれた妻を抱き締め、身を裂かれそうな嫉妬と悦楽の中で果てた夫に何を感じたんだろう…
私は、それらの想いが細切れとなった言葉を由香里の耳元で繰り返しながら、心の奥では妻に隠された淫らな性を責めていたのかも知れません。
妻の眩い肌を唇で愛し、濡れた舌でその輪郭をなぞりました。張りのある艶やかな乳房に頬を重ね、鼓動の昂ぶりを確かめながら、昨夜の情事を脳裏で蘇らせたのです。
私達は縺れ合うようにソファーの上に倒れ込みました。
私はベルトを外すと、由香里の顔の前で下腹部を露わにしました。茎は狂おしく反り返り、欲望の行き場を求めて透明な粘液を滴らせています。
由香里… 目を逸らさずに見るんだ…
あの時、岩崎の白い精にまみれた由香里の膣奥を、この茎で愛したんだ…
どうか思い出して欲しい…
昨夜の私がどれだけ由香里を愛おしく思っていたか…
私は譫言のように妻に語りかけながら、彼女の顔の前で張り詰めた茎を握り締め、その手を激しく動かしたのです。
由香里は消え入るような声で許しを請います。夫に対する罪への償いをするかのように突き立つ茎に手を添え、指先を動かします。
私が由香里を貫けば、岩崎が残した交わりの跡が消えてしまう…
少しでも長く、他人に愛されたままの由香里を見つめていたい…
それは私の心に隠した密かな願いでした。肉茎を這う妻の手を払い、もうすぐ訪れる悦楽の極みへと自分自身を導いたのです。
体の中に精を注ぐ岩崎の脈動を思い出して…
子宮で感じた熱い迸りを、夫である私の吐精に重ね合わせながら見つめて…
力を込めて妻を抱き寄せ、彼女の目を濡れ光る亀頭に向けさせました。
閃光のような悦楽が体を突き抜けた瞬間、狂おしい程に膨れ上がった先端から純白の精が吐き出されたのです。
幾筋もの連なりが由香里の胸を汚します。仰け反らした下腹部から最後の飛沫が散るまで、彼女は目を逸らすことなく見つめ続けてくれました。
妻にしてみれば、他人に愛された体を夫に犯された方が幸せだったのでしょうか。私は彼女に対して、他人の精を体に残したまま生活することを求めたのです。
もう暫くは今のままでいて欲しい…
他人との夜を日々の由香里に重ね合わせながら、見つめ続けたいんだ…
それは、他人の精が彩る由香里の美しさへの復讐でした。
夫の残酷な慈しみに彼女が気付くのは、もう暫く時が経ってからのことです。偽りの日常を過ごしながら、妻は幾度も私の中で凌辱され続けるのでした。
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