私は寝室にあるクローゼットの奥から、透明な粘液の入った小さなボトルを取り出しました。それは岩崎と妻が初めて結ばれた日、二人の傍にいる私に彼が手渡したローションなのです。
あの時、私は自分の茎にその粘液を垂らし、岩崎と重なり合う妻を見つめながら自慰をしました。秘部を貫かれ、他人の勃起に身悶える由香里の前で、透明なローションにまみれた亀頭の先端から白濁の精を吐き出したのです。
身を裂くような妻への想いと、秘め続けた願いが叶えられた悦びが交錯し、私の全身を激しく震わせました。
しかし、今夜の私に許されることは、独りになった寝室の中で由香里の面影を追うことだけです。他人と体を重ねる妻の姿を夢想し、胸を掻き毟るような嫉妬と羨みに堪える他は無いのです。
私は温もりの消えたベットの上に倒れ込み、棒のように硬直した茎へゆっくりとローションを垂らしました。透明な連なりとなった冷たい雫が亀頭に纏わり、由香里を恋しがる熱い火照りを癒すように勃起の根元に伝わり落ちます。
妻は今、岩崎の腕に抱かれながら、恍惚への昂りを辿っていることでしょう。あの夜、私の記憶に刻まれた妻の姿が蘇ります。
岩崎の硬い茎の先端が由香里の秘部に触れ、潤う膣口を押し開きながら奥深くへと沈み込む瞬間を、私は成すすべもなくその傍らで見つめました。
岩崎は夫である私の前で、妻の罪深い愛液で茎を濡らし、ゆっくりと下腹部を動かし続けたのです。張り詰めた亀頭を囲む深い抉れが、由香里の柔らかな膣壁を弄ぶように何度もなぞりました。岩崎は息を昂らせ、太い筋の浮き立たつ強張りで妻の温もりを欲しいままにしたのです。
私の精を受け止めてくれた愛おしい秘奥が、反り返る他人の勃起を求めて襞を震わせているのが分かりました。それは残酷な程に美しく、張り裂けそうな夫の心を無惨に痛ぶる罪深い姿でした。
私は狂おしい嫉妬に咽ぶ心の中で、由香里への想いが溶け込んだ精を放つ姿を見届けて欲しいと願いました。忌むべき至福に包まれ、妻の名を心の中で繰り返し、目の眩む悦楽に身を委ねる夫を愛しんで欲しかったのです。
他人とセックスする妻の傍らで、相手の男から渡されたローションを茎に塗り、震える手で自慰に浸る私を、由香里はどんな想いで見つめたのでしょう。
そして、熱く膨れ上がった岩崎の勃起に体の奥まで貫かれ、一つに結ばれた性器を夫に晒す自分に何を感じたのでしょう。
私は恍惚の理想を得るための交換条件として、それまでの平穏な結婚生活を代償として差し出すことを選びました。固く閉ざされていた扉の向こうにある禁断の悦びは、後戻りの出来ない片道を辿らなければ手に入れることが出来ないからです。
ああ… 由香里…
あの夜のように、由香里が岩崎と結ばれる姿を間近で見つめたい…
愛する妻が男に精を注がれる傍らで、心を切り刻まれる程の悦びに浸りたい…
私は波のように昂ぶる鼓動に誘われるまま、滴る粘液で光る茎に手を添えました。指に伝わる熱が、刹那に悶える葛藤の証に思えます。
静まり返った寝室には、ローションにまみれた茎を手が滑るように動く微かな音だけが漂いました。私は部屋を覆う暗がりの中に、互いの体が一つに溶け合うような眩い時を過ごす二人の姿を想い描いたのです。
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