由香里が岩崎をホテルの駐車場まで見送った後、部屋に帰ってきたのは30分ほど経ってからでした。
単に彼を見送っただけなら、それだけの時を要する筈はありません。二人きりの時間に何があったかは、あえて問い詰めたりはしませんでした。
妻は、ベットに横になる私の傍らに座ると、何かを言いかけようとしたまま口を閉じました。それでも何かを伝えようと言葉を探している表情です。
「由香里… わがままな願いを受け入れてくれてありがとう…」
妻に対する想いと、全ての責任を私が負うことを彼女に伝えるには、それ以外の言葉は無かったのです。
妻は黙って頷きました。
「これからも、岩崎との関係は続よう… もちろん、由香里の気持ち次第だけど」
私はそう言うと、妻の腰に手をまわして抱き寄せました。
一夜の間、他人と共に過ごし、相手が望むままに抱かれた妻の体が、今まで以上に愛おしく思えたのです。
「ねえ… あの後、独りになってから辛くなかった?…」
妻の問いかけが、私の中の躊躇い… 夜の間中、暗い部屋の中で彼女を忍んだ想いを告白する引き金になりました。
「あの後、隣の部屋で、ずっと由香里を想っていたんだ… 岩崎と二人だけで、どんなセックスしてるかなって…」
高まる情感に堪えきれず、私は衣服の間から熱く充血した強張りを妻の前に晒したのです。
こみ上げる妻への慈しみは、その先端から零れる滴となって濡れ光ります。
「由香里… 由香里のことを想うと我慢出来なくて… ずっとこうしてたんだ…」
私はそう言うと、反り返る茎を妻の目の前で握りしめ、激しく上下に動かしたのです。
「今までで一番綺麗だったよ… 岩崎とセックスしてる由香里の姿…」
彼女はやっと口元に笑みを浮かべました。
「あなたのオナニー… あの時に見たのが初めてだよね…」
昨日、妻と岩崎のセックスを見つめながら、自慰の行為にふけった想いが蘇ります。
「驚いた?… 由香里が他人と重なり合っているのに、夫がそれを見ながらオナニーするなんて…」
「ううん… 嬉しかったよ… 凄く… あなたも一緒に感じてくれたことで、罪悪感が少し薄れた気がした…」
妻はそう言うと、微かな笑みを浮かべました。そして私の下腹部に手を伸ばすと、熱く硬直した肉茎に指先を添えてくれたのです。
私は目を閉じて、傍らにいる妻の柔らかな息遣いの全てを感じとろうとしていました。
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