妻は乱れた着衣のまま私に貫かれ、体を捩らせながら掠れた息に混じった悶えの声を漏らしました。
たった一度の他人との交わりが、由香里をこれほどまで淫らに変えてしまうなんて…
妻でありながら、あの男と交わる光景を蘇らせながら私に抱かれているんだ…
罪深い滴りに濡れる妻の膣奥を茎で探りながら、私は次第に下腹部の動きを早めたのです。
膨張した亀頭から、先走りの分泌が雫のように流れる淡い感触が、私の歪んだ欲望と屈折した嫉妬を掻き立てます。
「由香里… 岩崎に中で出して欲しかったんだろ… あの男のが欲しかったんだろ…」
妻の口元から漏れる糸のような唾液が、彼女の頬と首筋をゆっくりとなぞります。
「今日… あいつに… 岩崎に電話したよ… 」
一瞬、妻の体が強張り、喘ぎの声が途絶えたのを私は見逃しませんでした。
「あいつ… 由香里のこと… 」
彼女の反応を密かに確かめながら、私はわざと言葉を閉ざしたのです。
「…… 何て… 何て話したの…」
途切れる言葉を繋ぎ合わせた妻の問いかけに、私は息を押し殺したまま下腹部の動きを続けました。
それまで、亀頭を艶めかしく包み込んでいた膣壁の縮動が、妻の心の動揺を露わにするかのように止んだのです。
「もっと由香里が欲しいって… 由香里のような奥さんが欲しいって… 」
その時、私は今まで感じたことの無い、言葉の虐げがもたらす間逆の恍惚に気づいてしまったのかも知れません。
それは決して妻に向けたものではなく、言葉を発する私本人の自尊をいたぶるものでした。
「岩崎は… 由香里の体を忘れられなくて… 俺にも返したくなくて…」
妻が他人に寄せる想いを焚き付け、自分が疎外されるかもしれない恐れを煽ることが、更なる嫉妬と自虐に満ちた悦びを増幅したのです。
「由香里を独り占めしたいって… 俺よりも激しく何度も中で… 中で出したいって…」
妻と他人が結ばれた姿を夫婦の交わりの中で想い返しながら、自身を嫉妬の底へと追い込む被虐の言葉… 妻を愛する自分自身へ向けた残酷な虐げが、得体の知れない恥辱にまみれた悦楽をもたらすのです。
妻を貸し与えられた他人が、私の前でその裸体を貪る姿を目の当たりにする至福と、妻の心までを他人に奪われる恐れへの焦燥は、夫婦の一線を踏み越えてしまった夫のみが味わえる情愛なのかも知れません。
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