上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
その話し声は、次第に途切れる時間が長くなっていきます。実際はほんの僅かな間だけだったのかも知れません。消え入りそうな二人の声の間は、私が闇の中に一人で取り残されるような孤独と不安に駆り立てます。
やがて静寂は一つに繋がり、私の耳に届く声は消え失せました。
もう、由香里は眠ってしまったのか…
まるで本当の夫婦のように、岩崎と肌を寄せ合いながら…
私は妻の方にそっと顔を向けました。
微かに漂う外からの灯りが、暗幕のような夜に包まれた部屋の中に影を浮き立たせます。私は薄目を開け、おぼろげな輪郭を辿るように由香里の姿を求めたのです。
目にした光景は、眠る妻の姿ではありませんでした。肩まで布団をかけたまま、闇の中で息を潜めて互いに口元を重ね合う由香里と岩崎の姿でした。
すぐ側で眠っているはずの私に気付かれないように声を忍ばせ、息を押し殺しながら舌を絡め、互いの温もりを感じ合っているのです。
私はそっと布団を目元まで上げ、寝たふりを装ったまま、暗がりに溶け込む二人の姿を見つめました。
先程の由香里と岩崎の交わりは、その淫らな行為を私に晒すことを受け入れた上でのものです。
私が露天風呂に行っている間に、二人が灯りを消した部屋の中で愛し合っていたことでさえ、やがて私が部屋に戻り、その行為を目の当たりにすることを承知していた筈です。
それなのに… 今、由香里と岩崎が声を消し去りながら互いを求め合う行為は、傍らで眠る私に対する気遣いなどからではなく、誰にも邪魔をされない夜の一時を手にしようとしているのでしょうか。
岩崎は、妻の口元からゆっくりと舌を這わせながら首筋に顔を埋めます。彼女は息を堪えたまま口を開け、時折、小さく微かに体を痙攣させます。
由香里… 私が今、傍らで見つめていることも知らずに他人の妻として…
私が望んだ禁忌の願望を遂げるためでなく、自分自身のために岩崎を求めて…
それは淡い光が辛うじて照らす中で見つめる、狂おしく切ない、妻と他人だけの時間だったのです。
>> 同じジャンルのブログ集(FC2ランキング)>> アダルト向けのブログ集(ADブログランキング)
奥様は岩崎さんを愛しているのでしょう。プレイではない、心らのセックスをしていたのですね。
いつも拝見しています。
川島さんの奥様への思いが込められた様々な描写に、自身の鼓動を高めながら楽しみに閲覧しているところです。
今回の奥様と岩崎さんとの絡みは、これまでにない…
久しぶりに自身の胸もキュンとなる(それなりの年齢ですが…)そんな雰囲気を感じさせてもらいました。
これからの展開が楽しみです。
「声を消し去りながら求めあう行為」
「自分自身のために岩崎を求めて・・・」
この言葉だけでその場の情景が浮かびます
もし、私がその時そこに居たらと重ねてしまいました
妻がもし「女の性」に目覚め他人の男を受け入れたら・・
それを思うだけで嫉妬心で胸を掻き毟られる気がします。
何故か寂しいです。
Kさんが言う、心からのセックスなのでしょう。
妻が美しくあり続けるなら、リスクも背負う覚悟。
代償とならない事を祈ります。
私も奥様を信じたい。
次に岩崎と会う機会があったとしたら由香里さんは
会える日を心待ちにし、会えた時は喜びに満ち溢れ
しかし感情には出さず更に思いが募るのでしょうね。
次回は貴方を受け入れないでしょう!
好きな人の前で抱かれるのは絶対嫌ですからね!
次に岩崎と会う機会があったとしたら由香里さんは
会える日を心待ちにし、会えた時は喜びに満ち溢れ
しかし感情には出さず更に思いが募るのでしょうね。
次回は貴方を受け入れないでしょう!
好きな人の前で抱かれるのは絶対嫌ですからね!
今回のコメントは、さまざまですね。
私が、岩崎の立場でも、由香里さんの立場でも、旦那が寝たら、二人だけの時間を楽しむでしょう。
最初から、二人はそれを望んで今日を心待にしてきたのですから。
旦那の趣味に付き合う為だけでは、ありません。由香里さんからすれば、旦那以外に、唯一、旦那公認のセックス相手な訳ですから。
それは楽しんで当然でしょう。
しかし、旦那も岩崎も愛していると思います。ただ、2つのスパイスは、別物で、二人の男という考えとは少し違うと私は思います。
妻は愛しているが、風俗には行く旦那さんも、世の中には多いでしょうし。
このブログの好きな所は、勿論ほんぶんですが、皆さんのコメントを見るのも好きです。
じっぽ様コメントありがとうございます。
岩崎さんは元々魅力的な方のようですし、日々の生活の中でのマイナス部分を見せる機会がありません。
夫婦として暮らしてきた情の部分以外は岩崎さんが有利な比較をされ易い状況ではないでしょうか。 以前、ゆきひと様は「心まで奪われたい…」と書かれていたように記憶しております、奪われて元には戻らない事もあるかと…。
奥様は岩崎さんとゆきひと様の両方を愛しているのかもしれないですが、少なくともこの夜は岩崎さんに傾いていたのでしょう。
ゆきひと様は奥様の心が離れていく事にも興奮できたのでしょうか…凄いです。 自分の我儘で始まった事でも、私ならば状況を我慢できずに諦め身を引き、妻に自由を与えてしまうかもしれません。
アラアラ、岩崎さんに完全に持ってかれそうてすね(笑)
ま、これも旦那さんを燃えさせるスパイス(笑)
次、完全に貸し出しなよ。
あんたは、つい行かない。決定でしょ( ^∀^)
んで、最後は完全不倫になり、あんた後悔。
んでも、妻は岩崎だけしかみえなく、そのまま離婚。
別れた妻の犯されを想像しながら、自慰行為(笑)
私は、メシウマ(笑)
一石四鳥かな(笑)
メシウマ(笑)
岩崎と奥さんの会話内容や、どんな気持ちだったかを教えてくれよー( ´,_ゝ`)
どんな中身か、知りたいわー☆
あと、写真をちゃんと載せてくれ
続きが早く読みたいです