今、この一時が終わったら私だけの由香里ではなくなる…
他人の肉茎に貫かれ、脈打つ精液の飛沫を喘ぎながら求める淫らな妻…
私は理性を失ったかのように妻の唇を愛し、唾液にまみれた舌を絡めました。
背徳の後ろめたさと嫉妬の情念は、やがて下腹部の強張りへと姿を変えたのです。
スラックスの中で行き場を無くした勃起を妻の腰に押し当て、堪え切れずに彼女の耳元で高鳴る息遣いを繰り返しました。
妻は私の胸に両手をあて、ゆっくりと私を遠ざけました。
「ねえ… 約束… 忘れないでね」
彼女の口から出た短い言葉には、私の「裏切り」を決して許さないことの念が込められているようでした。私はそれが意味することをすぐに悟り、妻の目から顔を反らさずに頷いたのです。
彼女が夫の目の前で他人とセックスしても、今までと変わらない夫婦でいること…
私の願い通りの姿を晒す妻に、決して狼狽したり心変わりをしないこと…
そして今まで以上に妻を愛すること…
それは紛れもなく、他人との交わりを妻が承諾した時の、私との約束なのです。
決して彼女に後悔させない… させたくない…
私の望み… 叶うべきも無かった私の望みを受け入れてくれた妻に対し、堪えきれない程の愛おしさが込み上げたのです。
「今のうちに… シャワーを浴びてきたら」
私は妻の肩に手を添えて浴室へと促しました。
「うん… 一緒にじゃ駄目?」
「ここで岩崎を待ってるから…」
妻は無言のまま頷きました。
私は彼女の着衣に手を添え、ボタンを外しながら1枚ずつ脱がせました。
次第に露わになる妻の肌に、まるで女性を知らない少年のように胸が張り裂けそうになったのです。
いつも見慣れた妻の肌が、これほどまでに眩しく艶めかしいものだとは…
結婚して2年半、妻の美しい体を私だけが独り占めに出来るのは、今のひと時が最後になるです。
そしてこれはこの時から数年経った現在… こうしてブログを書いている今だから言えることですが…
この日は私がもう一人の新しい由香里… 未知の由香里と出会った、永遠の記憶に刻まれる日となったのです。
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