私は浴室に入る妻の後ろ姿を見届けてから、服を全て脱ぎ捨て、バスローブに着替えました。
気持ちを切り替えるように、深く数回息を飲み込んでから、上着の内ポケットに潜ませたコンドームを取り出したのです。
アルミ箔の冷たい無機質な感触が指先に伝わりました。
妻を抱く男が付ける避妊具を、夫である私が用意するなんて…
由香里の膣に包まれながら放たれる他人の精液がこの中に…
それを自分の願望で行う私のような夫を理解してくれる人は誰もいなくていい。由香里だけが判ってくれれば。
そんなことを想いながら、ベットの枕元にある小さなランプの脇にコンドームを置いたのです。
ベットに仰向けになりながら、浴室から微かに響くシャワーの音を聞いていました。
この部屋の空間で、このベットの上で、今まで夢想するだけだった妻の姿を見つめられるんだ…
私は無意識のうちに股間の勃起を手で握り、妻を想いながら自慰に浸っていたのです。
亀頭の割れ目からは、欲望にまみれた透明な粘液が滴り落ちています。
堪えきれずにそれを指に塗りつけ、生ぬるい感触に溺れながら一時の悦楽にふけりました。
今まで何回も妻が温かく柔らかな舌で舐めてくれた…
私を愛する証しのように、喉の奥深くまで受け入れてくれた…
射精に至る最後の悦楽への誘惑だけは必死に耐えながら、その境界線の内側で妻を想ったのです。
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