岩崎は隣りに座った妻の肩に手を添えました。一瞬、彼女の理性がそれを拒むかのように体を微かに反らしたのです。
それは私が初めて目にする、他人が妻を性の相手として触れる瞬間でした。
妻の着衣の奥にある肌を求め、欲の対象として彼女に接する「夫以外の男」なのです。
岩崎は妻の挙動を察しながら、肩に添えた指先でゆっくりと自分に引き寄せます。
彼女の耳元に触れそうな程に顔を近づけ、私には聞こえない小さな声で妻に何かを囁きました。妻はそれを否定しているかのように微かに首を振ります。
まるでそれを弄ぶように、岩崎は彼女の耳元で囁き続けたのです。
柔らかな綿帽子がまとわり付くように、焦らしの時間をかけながら…
妻の肩から力が次第に消え去るのが私からも判りました。
そして彼女は、岩崎に対して小さく頷いたのです。
肩に触れていた岩崎の指先は這うように由香里の首筋をなぞり、頬に触れながら彼女の顔を自分の間近に導きます。
妻は目を閉じたまま、岩崎の求めを受け入れるかのように、少しずつ顔を上げました。
やがて、ゆっくりと妻と岩崎の唇が引かれ合うように重なったのです。
それはまるで、恋人同士であるかのように淡く柔らかな触れ合いでした。
スカートの中で固く閉じた両脚は、次第に力みを失っていきます…
あ… 由香里…
私は思わず喉の奥で妻の名を呼びました。
まるで儀式のように、目の前で妻と岩崎が唇を重ねています。
胸が押し潰されそうな程の焦りと震える程の嫉妬…
汗ばんだ両手の指を膝の上で固く握り締めたまま、私の元から離れていく妻を見つめていたのです。
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