ホテルの一室で、お互いの肌に触れ合う妻と他人…
その姿を見つめながら、自慰に浸る夫…
屈辱的で羞恥に満ちた行為は、嫉妬がもたらす妻への情愛を幾倍にも増幅させます。
私の変化を見届けた岩崎は、妻に枕元の避妊具を取るように指図しました。
それは私が二人のために用意し、その場所に置いたものなのです。
淡いマニキュアが塗られた妻の指先で、銀色に光る包みが破られ、中から薄いピンク色の膜が取り出されます。摘まれた円状のゴムが、妻の緊張した手元で微かに震えている気がしました。
由香里は反り返った勃起に手を添え、自分の唾液で濡れた茎の先端に避妊の膜を被せました。
表面に塗られたゼリーの光沢が妖しげに輝きます。
他人の射精に備えるための妻の行為そのものが、私にとっては狂おしい光景なのです。
岩崎は小さな声をだしながら、大きく仰け反ります。妻は彼の顔を見ながら膜を根元まで下ろすと、唇を近づけ、一滴の唾液を垂らしたのです。
私は彼女の行為と仕草の全てを、夫である私に対する場合と重ね合わせました。
由香里にとって、他人である岩崎と夫である私との違いは何…
今の一時だけでも彼を愛しているのか…
私はそんな妻の行いの全てを愛おしみながら、初めて見る淫らな美しさの虜になってしまったのです。
由香里は岩崎に促されながら脚を揃えたままベットに仰向けになると、片手で秘部を隠し、もう片方の手の甲で顔を覆いました。荒れた息遣いが、静まりかえった部屋の中へ溶け込んでいくようです。
岩崎は立ち膝のまま、妻の顔を見下ろしました。顔にのせた彼女の手を握り、耳元に唇を近づけながら何かを言い聞かせます。私には聞こえませんし、知りたくもありませんでした。
妻の爪先から力が抜け、他人と交わることへの躊躇いが消えると同時に、傍らにいる私自体の存在も無くなるような気がしたのです。
岩崎は彼女の閉じた脚に手を添え、膣奥の子宮へと通じる秘部の扉を開きます。
幾度も私の精で満たし、その度に膣口から零れる白濁液を目の当りにしながら、彼女の夫である悦びに浸ったのです。
その全てが過去のものとなり、今の瞬間から私と由香里は、全く新しい夫婦の関係となるのです。
岩崎の体から突き出る肉茎は、欲の脈動に合わせるように上下に揺れ動き、妻の口淫を味わったばかりの亀頭は、更なる快楽を欲しがりながら膣の温もりを求めています。
由香里… どんな場面でも受け入れるから…
由香里が妻から女に変わる姿さえ見れればいいんだ…
愛する気持ちが変わることは決して無いんだから…
私が心の中で呟いた言葉は、もしかしたら妻に対してではなく、私の中にある恐れを打ち消すための自身への言葉だったのかもしれません。
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