仰向けのまま膝を立て、美しい輪郭の両脚を開いた妻の股間へ、岩崎は肉茎の突き出た下腹部を近づけていきました。
彼は片手を枕元のシーツに突き立てて体を支えながら、もう片方の手を振れ動く肉茎の根元に添えました。茎の先端は妻の両脚の間に隠れ、傍らの私から見えません。
岩崎は手で掴んだ茎を動かし、わざと時間をかけながら亀頭で膣口の入り口を探ります。妻の顔を覗き込みながら、硬直した肉棒で真綿のように由香里を焦らし、秘部から滴る粘液を先端に塗り付けるように…
それは岩崎自身が間際の瞬間を堪能したいからなのか、妻の高ぶりを弄んでいるのか…
あるいは、二人の行為の側で自慰にふける私に、妻を寝取る瞬間の場面を見届けさせるためなのか…
妻は顎を上げ、枕カバーを握りしめながら、かすれた息だけの声で岩崎の目を見つめています。
まるで何かをねだり待ち焦がれるような、幼さと淫らさが溶け合った妖艶な眼差しでした。
妻が今まで、あんな目で私を見つめたことがあったか…
岩崎だから…? それとも今の特殊な状況だからこそなのか…?
そんな疑念や猜疑がもたらす心の動揺は、妻に対する情愛を屈折した嫉妬へと駆り立てます。欲に取り憑かれかのように、ローションにまみれた肉茎を握りながら、薄暗い照明の中で往復の動きを繰り返すのです。
岩崎は強張りの根元に添えた手を離し、手を枕元について上体を支えると、そのままゆっくりと下腹部を妻の両脚の間に沈み込ませたのです。
彼の尻の脇にある筋肉が瞬時に固く締まり、微かな往復の動きを数回繰り返した後、そのまま下腹部ごと一気に妻に押し当てました。
それは私の目の前で、愛する妻が他人によって貫かれた瞬間だったのです。
彼女は上体を弓なりに大きく反らし、小刻みに震える唇から艶めかしい声を発しました。
両手を伸ばして岩崎の肩に手を添え、一つの体に結ばれた相手を確かめるように見上げたのです。
「ゆっ… 由香里…」
私は思わず妻の名前を声に出しました。口の中が乾き、上顎に張り付いた舌を剥がすように彼女の名前を呼んだのです。
頭の中は真っ白になり、上下すら判らないほどに視界が大きく歪みます。
岩崎は妻の頬に顔を近づけ、横目で私の姿を確かめると、口元に薄ら笑いを浮かべました。
そのまま妻を両腕で抱きしめ、体の全てを彼女に密着させながら、卑猥で淫らな往復の動きを私の目の前で繰り返したのです。
微かな灯りの中で、愛する妻と他人が交わる姿…
二人だけの空間の中に、夫という肩書きだけで傍らに存在するかのような自分自身…
妄想でも願望でもない、現実の中で二人が交わる姿は、あまりにも眩しい程に妖艶で、残酷なまでに美しい光景だったのです。
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