岩崎は妻の胸に顔をうずめ、指先と舌で二つの乳房を欲しいままにしました。
舌先は胸の輪郭を這うように繰り返しなぞり、房の突起に唾液の跡を付けながら、妻に対する彼の欲望を遂げようとしているのです。
由香里の口元はうっすらと開き、微かな声を繰り返し漏らします。切なく甘いその息は、明らかに岩崎を求め、彼の体に愛されることを願うかのようでした。
既に私の呼吸は荒れ、心臓の鼓動は体の熱さとともに乱れます。かろうじて口だけで息をし、額に浮き出た汗を何度も手で拭いました。
私の中で膨らみ続ける嫉妬にまみれた背徳の欲は、自分でも制御出来ない程に高まります。他人に抱かれる妻の姿に身悶える夫の勃起を、着ているバスローブがかろうじて彼女の目から覆い隠しているだけでした。
岩崎は私の様子を見てから、何かを計らうように唇を乳房から離し、妻の耳元で何かを囁いたのです。
官能の入り口へと通じる階段を登りかけていた妻は一瞬、驚いたような表情を浮かべました。岩崎から受けた何かの指示に対し、躊躇しているのです。
やがて妻は小さく頷き、ふらつく脚でベットから立ち上がりました。部屋の隅にある小さなテーブルの前まで歩くと、上に置いてある白いティッシュの箱を持ち、私の傍に来たのです。
間近で見る妻の目は、ホテルのロビーでの時とは別人のようでした。乱れた着衣のまま晒された彼女の胸からは、淫靡な香りが漂うようです。
無言で私の横にティッシュの箱を置くと、向かいのベットにいる岩崎の横に座りました。
「川島さん… 我慢せずに御自分で処理して下さい。奥さんを見るだけでなく、貴方の悦びを奥さんにも見せて下さい」
ティッシュの横に置いてある、岩崎から渡されたラブローションが目に入りました。
これを肉茎に塗り、妻と岩崎との交わりを見つめながら自慰に浸る…
妻の視線に晒されたまま、妬みと羨みにまみれた精液を、彼女自身が差し出したティッシュの中に放つ…
私は自虐に満ちた甘い誘惑に誘われるように、ローションの封を開けたのです。
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