妻は強張りに手を添え、秘部の入り口に茎の先端を導くと、その手を私の尻の方へとまわしました。そして、ゆっくりと体を反らしながら、私の下腹部を抱き寄せたのです。
膣の入口を囲む襞が亀頭の先に纏わり、潤んだ粘液が交わりを求めて肉茎を奥へといざいます。
体が中から溶けるような艶めかしさに、私は少年のような露わな声を漏らしました。
妻は口元を震わせ、掠れた小さな声でうわ言を繰り返します。
「由香里… 岩崎だと想っていいんだ… 正直に欲しがっていいだから…」
妻の妄想を煽る私の許しに促され、由香里は私の後ろに両手をまわしたまま、体を弓なりに大きく反らしたのです。
肉茎の先はそれに押されるように秘部の襞を開き、ゆっくりと膣奥のぬめりへと沈んでいきました。潤う愛液が火照る勃起を包み、さらに深いその先へと導きます。
「あ… あっ ああ…」
完全に重なり合った瞬間、私達は同時に同じ声を漏らしました。
私は大きく息を吸い、奥に達した強張りの動きを止めました。
妻を貫く悦びよりも、他人に貫かれた由香里の体を、張り詰める茎の全てで感じたかったのです。
互いの体から込み上げる眩い快楽が、崩れかけた妻の貞操を内側から打ち壊しました。彼女の口から、岩崎の名を微かに繰り返す喘ぎが漏れたのです。
私は息を押し殺し、由香里の口元を見つめたまま、茎を締め付ける膣壁の縮動に恍惚の悦びを感じたのです。
それは私にとって妻である由香里が、束縛を離れて一人の女に変わった瞬間だったのかも知れません。
他人との交わりを想う由香里の姿に、嫉妬や悔しさの情感すら消え失せ、胸を押し潰されそうな慈しみが込み上げたのです。
私の肉茎は狂おしい程に妻の中で反り返り、溢れる愛液の滴りに浸りながら脈を打ちます。
「岩崎の… 岩崎のだと思って…」
私は妻に施しを与えるかのように、亀頭の周りの抉れで膣壁の粘膜をなぞりながら、ゆっくりと下腹部を動かしました。
彼女が背徳の躊躇いを抱くことなく、悦楽の極みに至る甘美の一時を叶えさせたかったのです。
それは決して、妻の体を他人に差し出したことへの贖罪などではありません。
他人と過ごした悦楽の時を忘れられず、夫の強張りに男の面影を重ね合わせる妻…
男に対する想いを募らせ、淫らな粘液を滴らせながら身を焦がす妻…
彼女は、何日かの後に再び自分の体を貫くであろう岩崎の肉茎を想い、私と結ばれたまま彼の名を繰り返します。
夫婦の寝室で、妻と二人だけのベットの上で交わりながらも、私はこの場にいない岩崎に妻を寝取られているのです。
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