私はホテルの薄暗い渡り廊下を通り、突きあたりの奥にある浴場へと歩きました。
竹と木の柵で囲われた露天風呂は静まりかえり、私以外は誰もいません。
掻き乱された心を癒すかのような孤独が、かえって私にはささやかな救いになるような気がしました。それはまるで、暗がりの中に白い湯気が漂うだけの静寂さに身を委ねるかのようです。
湯につかり、顔を撫でる冷たい空気を感じながら、尽きることのない妻への想いを巡らせました。
今の私にとっての心からの願いは、妻が戸惑いや不安を感じることなく、岩崎の一夜妻として彼と結ばれ、欲望と情愛で膨れ上がった肉茎を体奥に受け入れること、夫である私からでは与えることの出来ない、妻自身が封印し続けた女としての淫らな願いを遂げさせてあげることなのです。
あの日、妻の体を岩崎に与え、二人の交わりを胸の張り裂ける想いで見つめて以来、私達は世間からすれば普通の夫婦であるとは決して言えないのかもしれません。
世間への秘密を負い、罪悪を感じながらも断ち切れない背徳の願望…
妻を愛するが故、日常の平穏の中では決して遂げることのできない淫らの極み…
私は誰もいない露天の風呂で湯に埋もれながら、思いつくあらゆる「言い訳」を自身に言い聞かせたのです。
今頃、由香里は白いシーツの上で岩崎と重なりあっているのでしょう。
そして、私が愛する艶めかしい妻の膣壁の感触を、岩崎は猛り狂う亀頭で味わっているのです。
今夜、他人の精液で満たされる妻の秘部を想いながら、私は強張る自身の肉茎に手を伸ばしました。
幾度も彼女を愛し、体の奥から迸る白濁を彼女に注いだ私達夫婦の交わりを思い浮かべながら、他人の一夜妻となる由香里の姿を暗がりの中に描いたのです。
由香里… 今日の一夜は岩崎に愛され、そして彼を愛して欲しい…
何も恐れることなく、今まで覆い隠した願望を遂げていいんだから…
私は目を閉じ、茎を握る手をゆっくりと動かしたまま、他人が味わうであろう妻の感触に想いをつのらせました。今まで何度も私の勃起を暖かな粘液で包み込み、熱い精液の脈打ちを受け入れてくれた艶めかしく愛おしい妻の膣が、今夜、岩崎の精で塗りつぶされるのです。
うわ言のように妻の名を唇の動きだけで繰り返し、込み上げる射精への誘惑を堪えながら、彼女が身悶え喘ぐ姿を追い続けました。
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