無言のまま二人の傍らに立つ私の姿を、岩崎は少し驚いた顔で見上げました。妻は男の腕に抱かれたまま、不規則な息づかいを繰り返しながらも遠くを見るような薄目で私に顔を向ます。
夫でありながら自分の存在を消し去り、他人が妻の体内で果てる様を身悶える想いで見つめることが、この一夜を受け入れてくれた由香里への感謝なのかも知れません。
穏やかで満ち足りた夢の中に浮かぶ妖艶な妻の表情に、私は昂ぶる感情に入り混じる不思議な安らぎを覚えたのです。
「川島さん… 叶った想いを実感して下さい」
岩崎は見透かした笑みを浮かべ、ゆっくりと下腹部を妻から離します。他人の妻を我がものとして支配した肉茎を、私に見せ付けるように少しづつ由香里の中から抜いたのです。男の茎は自身で放った白濁の精液にまみれ、未だに硬直を失っていません。妻の体を貫き、欲望の果てを尽くしたこの強張りが私達夫婦のこれからを変えたのです。
膣口の中から膨れたままの亀頭が露わになった瞬間、妻の体は小さく脈打ちます。由香里は交わりの証しを晒される恥辱から逃れるように、指で秘部を隠しながら体を捩らせました。
「由香里さん… 見せてあげましょう… 川島さんが望んだことですから」
岩崎は妻をあやすように言葉をかけると、彼女の膝に手をあてがいながら少しづつ両脚を開いたのです。妻は私の勃起した肉茎から顔を背け、目を固く閉じます。昇りつめた恍惚の白い空間から、徐々に今ある現実の中へと戻ることを拒むかのような姿でした。
それは、夫である私に対する贖罪の想いに苛まれてのことでしょうか…
それとも、他人による妻への射精に対し、執着とも言える願望をいだく私の情愛への嫌悪なのでしょうか…
夫から逃れるように秘部を隠す由香里の指先は、岩崎によって取り払れました。膣口を囲む襞は微かに縮動し、その内側を精の残液が白い痕跡となって塗り染められています。
妻が譫言のように何かを声にした瞬間、濃厚な精液が膣口から一筋の連なりとなって流れ落ちました。枕元の灯りが照らす淡く柔らかな光に浮き立つように、他人が妻の中で放った艶めかしい証しが、途切れることなくゆっくりとシーツの上に滴り落ちたのです。まるで妻の秘部を弄ぶように、白く濃厚な粘液が跡を残しながら艶かしい溜まりを描きました。
由香里…
私が見ているのを知りながら、どんな想いで他人の精を体の中に…
その秘部の奥で感じた他人の迸りは、私よりも熱く激しかったのか…
岩崎は目を頑なに閉じる由香里を背後から抱き起こし、耳元に唇を押し付けながら私の様子を呟きます。
「ほら… 今、川島さんが見ていますよ… 私が中に出したのが零れるのを」
私は由香里の姿を目に焼き付けながら自身の肉茎を握り締め、引き裂かれそうな感情の昂るままに手を激しく動かしました。
目の前にいる姿のままの妻を愛したい…
他人の精によって染められた妻を、自分の証しで上塗りしたい…
私自身が望んだ背徳の不条理が、更なる虐げの快楽へと誘い込みます。それはまるで自分の罠に自分が囚われるかのように、底の無い悦楽の深みへと堕ちていくようでした。
さあ 奥さんの中に放った私の欲望を、自身の強張りで確かめて下さい…
岩崎は無言のまま目で私を促すと、由香里をシーツの上に横たわらせました。私は狂おしい肉茎を握り締めながら、仰向けのまま目を閉じた妻へと近づいたのです。
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