黒シャツと出会ったその日、家に着いたのは深夜24時をまわりそうな時刻でした。
予め妻には、友人に会うため遅くなることを告げていたので、彼女は寝室で眠っていました。
私は酒はあまり強い方ではなく、酔うとアルコールのせいか喉が渇きます。冷蔵庫からジュースを取り出し、一気に飲み干すと、やっと落ち着いた気分になりました。
もしかしたら、この時の渇きは酒のせいだけじゃなかったかも知れません。
帰りの電車の中でも、さっきの黒シャツの言葉を思い返していたからです。
思い出したように、ポケットへ入れた黒シャツの名刺を取り出し、気だるい目で眺めました。
英字の店名が、洒落たレタリングの字体で印刷されています。
名前は岩崎か…
(実名ではありません)
寝ている妻に気付かれないよう、静かに自室のパソコンの電源を入れました。岩崎がオーナーをしているという店のサイトを確かめたかったのです。
確かに黒シャツの岩崎が言うように、輸入物のインテリアを扱う店として、センスの良いサイトの中で紹介していました。
洒落ているだけでなく、落ち着いた雰囲気と品の良さも伺えます。
念のため、検索サイトに店の名前を入れ、Webに書き込まれている評判や噂も調べました。
客やクライアントとのトラブルも無く、クレームには誠実に対応していることが伺えたのです。
店に対する女性からの評判だけでなく、オーナーである岩崎自身に対する好感についての書き込みもありました。
一応、店のオーナーとして堅実に経営しているんだな…
確かに女にモテそうなタイプかも…
少しずつ、私が岩崎に対して感じていた胡散臭さが薄れていきました。
ところが、まるでそれと置き換えるかのように、胸の鼓動が押しつぶされるように高まってきたのです。
いつもの霰もない妄想が、今度は実名を伴って、映像のように浮かび上がりました。
岩崎が妻の脚を押し開き、勃起した亀頭を妻の秘部にあてがう姿…
妻が岩崎の腰に手を添え、より深い挿入を求めるかのように体を反らす姿…
私は今日逢ったばかりの岩崎を、妻との性の相手として知らぬ間に意識しだしていたのです。
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