しばらくしてから岩崎は妻に対し、更に恥辱に満ちた求めを私にも聞こえるように耳打ちしたのです。
夫に見えるように、妻自身の指で秘部の襞を開き、肉茎の挿入を欲しがること…
そして、灯りに照らし出される割れ目の中に岩崎の肉茎が沈み込む様子を、私に見て欲しいと妻自身が懇願すること…
妻は首を振り、何度かそれを拒みました。しかし、もしかしたら岩崎は既に、妻の心の深層に潜む願望を見抜いていたのかも知れません。
由香里は私に虚ろな顔を向けると、躊躇いと恥じらいの葛藤の中で、膝を折り曲げたまま両脚をゆっくりと開きました。
何かに耐えながら、そして潜在の奥に秘めた淫らな願望を認めることを拒むかのようなその表情は、私に何かの救いを求めているかのようにも思えました。
唇を真横に閉じたまま、妻は自分の秘部の谷間に指をあて、岩崎の指示通りに濡れた艶がまとわる襞の奥を開いたのです。彼女の体の強張りが脈の震えとなって指先と陰唇に伝わり、淫らなうごめきを繰り返しています。膣口からは、男の精を求める愛液が滴となって零れ落ち、淡い彩りのひだを美しく光らせています。
部屋の灯りで奥まで照らし出され、先程までとは全く異なるほどの鮮明な秘部の艶めかしさに、私は胸を押しつぶされるような想いから逃れようと思わず息を呑みこみました。
由香里の中に微かに残った「貞淑」のひとかけらすら、その恥辱と背徳にまみれた姿の中で消え去っていくようです。
妻の真後ろから体を密着させている岩崎の勃起が、彼女の股間の背後から突き出され、膣奥の温もりを恋い焦がれるかのように脈を打っています。由香里の両手の指によって開かれている秘部の溝に、その肉茎の先端が押し付けられました。
今思えばそれは、彼女自身がまだ気付いていない「妻」としての姿の裏に隠され続けてきた願望の扉が、他人である岩崎によってこじ開けられた瞬間だったのかもしれません。
やがて由香里の指で開かれた膣口の奥深くへと、棒のように張りつめた肉茎が呑みこまれていきます。
私にとっては、夫の願望の生贄となった妻が磔にされている姿のようにすら思えました。
いつの間にか、私の両目からは涙が零れ溢れていました。
あれほど鮮明だった二人の姿は、まるで波間に沈む欠片のように輪郭が歪んでいきます。
私が流す涙は、決して妻に対する贖罪の気持からではありませんでした。もし、その感情が残っているのであれば、最初からこのような企てなどする筈がないのです。
私にとって理想の妻の姿…
今までの長い間、ひたすら隠し通した私の願いを叶えてくれる妻の姿…
そして彼女自身の奥に沈み込んでいた願望が他人によって暴かれる姿…
その姿の全てが、私の最愛の妻なのです。
「あ… あなた…」
揺れ動く視界の奥から、喘ぐ息に混じった妻の声がします。
「あなた お願い… 見て…私を見て…」
微かな声を絞り出すような妻の哀願は、岩崎からの二つ目の指示に従うためのものとは思えませんでした。
すすり泣きの混じった妖艶な声は、淫らな背徳が与えてくれる得体の知れない悦楽の存在を、彼女自身が気付いた証に思えたのです。
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