岩崎は下腹部を妻の開いた両脚の間に押し当て、最後の滴までを彼女の中で吐き出したのです。
やがて深く大きな息を吸うと、そのまま妻の上に静かに崩れ落ちました。
由香里は彼の背中に手をまわしたまま、胸全体で荒い呼吸を繰り返しながら、放心したように真上を見つめています。
私と妻はお互いが無言のまま、決して消すことの出来ない行為を行った現実を受け入れていたのです。
しかし、それは決して後悔などではありませんでした。
むしろ、今まで体験することの無かった、固く扉に閉ざされた禁断の世界が、私達の生活のすぐ傍らにあったことへの驚きに戸惑っていたのかも知れません。
私は目を閉じ、美しく貞淑な妻が口にした先程の言葉… 私の知る妻とは思えない、あまりに淫らで嫉妬を掻き立てる罪深い言葉を、幾度となく思い返していました。
岩崎さんの精子が欲しい… お願い… 出して欲しいの
岩崎さんの精子が欲しい… お願い… 出して欲しいの
他人の射精をねだる妻の姿が、閉じた瞼の裏側で幾度も繰り返されます。
由香里… もしかしたら貞淑な妻という言葉の束縛で、ずっと苦しい思いをしていたのか…
私を愛してくれるが故に、30代の女としての淫らな欲望を押し殺すよう、自分自身に対して仕向けてきたのか…
私の秘めた願望の告白は、彼女にとって衝撃であると同時に、救いであったのか…
夫婦としての新しい性への扉が開かれた今、妻に対する様々な情愛が揺れの収まらない感情の中で込み上げてくるのです。
岩崎はゆっくりと上体を起こし、吐精を終えた肉茎を妻の中から抜きました。
茎は彼女の愛液で濡れ光り、純白の精液で満たされたコンドームの中で未だに硬さを残したままです。
妻はたどたどしい指先で彼の肉茎を包む膜を外しました。
まるで岩崎のことを愛する夫でもあるかのように…
彼は妻の行為を見届けると、精液にまみれた肉茎の先端を彼女の口元に近づけました。そして片方の手を妻の後頭部に添え、更なる事後の始末を求めたのです。
由香里はそうすることが自然な事であるかのように、硬さを失いつつある肉茎を口内の奥深くまで受け入れました。
他人に愛された余韻に浸りながら、纏わりつく精の滴を味わうかのように舌を這わせたのです。
時折、妻の喉が小さく脈打ちます。
唾液に混じった他人の精液を飲み込む彼女の姿を、私に対する行為に重ね合わせながら見つめました。
自慰に溺れながら一度は果てた私の肉茎が、やがてゆっくりと再び硬さを甦えらせました。
止まることのない私の欲望の兆しを妻も気付いた筈です。
ですが、彼女にとって今はその行為を続けることが私への情愛でもあるかのように、白い液にまみれた他人の茎に舌を這わせ続けたのです。
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