岩崎は妻の耳元で、舌の尽くしに対するいたわりの言葉をささやくと、彼女の傍らに寄り添うように横たわりました。由香里は唇の周りに付いた精液を拭うこともなく、まるで恋人同士のように彼の胸に顔を埋めたのです。
暫く、音もない時の流れが過ぎました。その間、私は二人の姿を見つめたまま、覚醒と睡眠の間を行き来していたのです。
やがて岩崎はゆっくりと体を起し、私に妻の側に来るように言いました。
私はふらつく体のまま二人が横たわるベットへと歩き、淡く汗ばんだ妻の顔を間近から覗き込んだのです。
彼女の安らかで穏やかな表情には、先程の淫らな面影はありませんでした。むしろ、あどけなさすら感じる表情です。
私は思わず彼女の体に手をまわし、強く抱きしめたのです。
「奥様の美しさと素晴らしさの虜になりそうです… 川島さんが羨ましい…」
岩崎か呟くように私達へ言葉をかけます。私は彼に顔を向け、小さく頷いたのでした。
謙遜や遠慮など、この時の中では不釣り合いに思えたのです。
「妻を… 由香里を愛してくれてありがとうございます」
それは偽りや強がりなどではない、私自身の本当の気持ちでした。
「川島さん、貴方が次に望んでいるのは、美しい奥様に他人の痕跡を付けられることですよね…」
岩崎はそう言うと、妻の枕元に置かれたコンドーム… つい先程までの交わりに使ったばかり避妊具を手に取ったのです。
淡い透明な膜の先端は、彼が放った白濁色の粘液で満たされています。
残酷なまでに艶めかしい、妻との交わりの証…
妻自身がその迸りを膣壁で感じたであろう他人の精…
由香里が交わりの最中に漏らした言葉… 岩崎の精液をねだる彼女の言葉に再び胸を掻きむしられたのです。
不意の心の乱れに呼吸が苦しくなり、口の中が熱い砂のような渇きに包まれました。
すでに私の肉茎は強張りを増し、底知れぬ程に続く欲望の捌け口を求めているのです。
>> 性の日記をもっと見る(FC2)>> アダルト日記をもっと見る