週明け最初の夜、私は妻との交わりを控えました。一昨日から続く彼女の体への負担を思えば、今夜は妻に寄り添うだけに止めようと私の中で決めたのです。
寝室で妻の寝顔を見つめながら、眠気の訪れを待ち続けていました。
他人と過ごした一夜の時が、いつもと同じである筈の由香里の寝姿をも、妖艶なベールで包み込んでいるかのようです。
私は静かに妻の体に手を添えました。柔らかで美しい曲線を手のひらに感じていると、否が応でもこの体を貫いた岩崎の強張りが目に浮かびます。
幾本もの筋が茎をうねり、彫刻のように深く刻まれた亀頭の抉れ…
上に向かって反り返り、深く割れた先端から光る糸のように垂れ落ちる先走りの雫…
夫である私の存在を嘲り笑うかのような逞しい肉茎を目にして、由香里は何を想ったのでしょう。
決して、夫と他人の強張りを比べ、私の『男』を侮蔑する妻ではないと思っています。
由香里が良き妻であり、私を愛し続けてくれる限り、それを否定することは可能です。
しかし、あの肉茎が妻の体を貫いた瞬間、夫である私との違いを感じ取ったことも間違いない筈です。
抉れが周りを囲む亀頭が幾度も子宮口を弄る…
妻の口を満たし、白濁の筋を垂らしながら流れる精…
二度目の吐精にもかかわらず、避妊具の膜の中に満ち溢れる濃厚な粘液…
由香里の体に添えた手のひらに、いつしか薄く汗が滲んでいます。
由香里…
本当は生身のままで岩崎と結ばれたかったのでは…
あの逞しさを、何も遮るものなく受け入れたかったのでは…
もしあの日、他の避妊の方法を私が許せば、由香里もそれを受け入れたのでは…
私の呼吸は次第に粗くなり、押し秘めた想いが、背徳への躊躇いを崩しながら大きくなっていきます。
生の交わり…
妻を他人に差し出すと決めた時から、男と女にとって最も自然な本来の交わり… 避妊の膜に遮られることなく、相手の生身を直に感じ合う交わりを、私の目の前で他人と妻に叶えさせたかったのです。
肉体だけでなく、内面から満たされる至福の悦びを得るには、全てが晒された互いの性の器で結ばれなくてはならい筈なのですから。
妻と他人の交わりが遂げられるまで、私はその願いに封印をしていました。
あまりに多くを望む欲深さは、一つの願いの叶えをも遠ざけるものと思ったからです。
でも…
もしかしたら妻もそれを望んでいたのでは…
私にその姿を見て欲しいからではなく、女の性として、交わる男の熱い迸りを子宮で浴びたかったのでは…
岩崎が妻の中で果てた瞬間の、恍惚の悦びに喘ぐ由香里の表情が幾度も蘇ります。
あの時、彼が生の精を妻に与えてくれたら、彼女の悦びは更なる極みに達することが出来たのかも知れません。
他人の精液が妻の膣奥に注がれ、やがてゆっくりと彼女の体の中へと溶け込んでいく…
自分以外の男の精が由香里の体と同化し、その妻を以前と変わることなく愛し続ける…
決して自虐などではない、妻を寝取られ、夫婦を交換し合う関係のみが与えてくれる眩い至福の世界が、その先にあるように思えました。
あの時から、私は終わりの無い魔性の悦楽に魅せられ、心の奥底までその虜になっていたのです。
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