岩崎は今のこの瞬間、私が見えない手枷に縛られながら自慰に浸る快楽よりも、遥かに艶かしく眩い至福を妻の中で貪っているのです。
他人の愛する妻を支配する悦び…
夫の自尊を踏みつけながら、精の迸りを放つ恍惚…
そして何よりも、由香里自身が白い飛沫によって岩崎の色に染められることを願っているのです。
他人の精を宿す淫らな美しい妻を、変わることなく愛し続ける私の想いなど、傍らで重なり合う二人にとってどれだけの存在なのでしょうか。
次第に岩崎の下腹部は不規則に震え、開いた口から垂れるよがりの声が由香里の耳元を撫で回します。
逞しい男の腕で開かれた妻の両脚は、真上を向いたまま揺れ続けます。
私は、街で男達の視姦によって妻の美脚が犯されることに、言いし得ぬ優越を感じていました。
夫婦の交りでその脚に舌を這わせ、撒き散らした精をその肌に塗り込むことで独り占めの悦に浸ったりもしたのです。
妻を寝取られたまま、隣の布団で偽りの眠りを演じるしかない今の私は、真直ぐに伸びた妻の爪先が無残に揺れ続ける光景を、決して忘れることはないでしょう。
私の頬を暖かな涙が滴となって流れ落ちます。
自ら望んだ自虐の奥にある恍惚…
例えようの無い嫉妬に打ちひしがれながら、妻に恋焦がれる禁忌の想い…
歪んだ至福が体内を駆け巡り、握り締めた茎の先から先走りの粘液となって流れ続けます。
岩崎は体を弓なりに反らし、口を大きく開けて荒れた息を震わせます。仰向けになった妻と見つめ合い、性器で結ばれ合う二人だけの眩い極みを迎え入れようとしているのです。
闇に消え入りそうな由香里の微かな声… それは、岩崎の精を哀願する、一人の女としての想いを口にした言葉でした。
私は目を閉じ、傍らにいながら他人の白濁液を宿す妻への情愛を心の中で繰り返したのです。
その瞬間、布団の中で握り締めた私の強張りが、痙攣するように大きな脈を打ちました。
熱い飛沫が連なるように吐き出され、手のひらと指の間に纏わります。
由香里… 愛してる… 心の中から愛してる…
瞼の中で激しい光が折り重なるように交錯します。布団の中で飛び散る精を抑えることもなく、妻への想いが溶け込む粘液を欲望のままに吐き出したのです。
艶めかしい光の奥で、由香里と岩崎が極みに達する声が絡み合います。
交わりの悦びに包まれながら、重なり合うように昇りつめる恍惚の中で溶け合っているのです。
ああ… 由香里は今、受け入れているんだ…
岩崎が注ぐあの濃厚な精を膣の奥に受け入れているんだ…
過去の由香里の姿が逆光の中に浮かびます。
岩崎と出会う前、普通の夫婦として新婚生活を過していた頃の妻… 思えばそれは、ほんの数カ月前までの日常だったのです。
清楚な彼女の姿に心を惹かれ、満ち足りた夫婦生活に心を弾ませた日々を断ち切るかのように、私は体の中にある全ての精を、理不尽にもその由香里の姿へと浴びせました。
愛くるしい笑顔と瞳、柔らかな唇… 私の理想を叶えてくれた清らかな姿が、私自身と他人の白い滴りで汚される光景を思い浮かべながら、身を切るような背徳の快楽に悶えたのです。
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